シチリアでクリスマス(後編)

旅の後半の拠点は、ここシラクーサです。
到着したのは24日だった為、店はどこもClosed。でも、ミニキッチン付きの宿だったので、近くのミニスーパーが閉まる前に駆け込み、食材を調達。豪華ではありませんが、アットホームなクリスマスイブを皆で祝いました。
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写真(上)は、「ネアポリ考古学公園」にある、ギリシア劇場です。
古代地中海の劇場には、主にギリシア人が建設したものとローマ人が建設したものが混在しており、この両者の建築模様には、決定的な差があります。
ギリシア人が築いた劇場の観客席部分は基本的に独立した建築ではなく、背後の斜面を通常利用します。よって平らな土地にはなく、町中にもあまりありません。一方ローマ人達は、平らな土地(特に町中)に大きな劇場をいくつも築きました。
結果としてギリシア人達が築いた劇場の方が現代では自然と調和していて美しく、その一例として、このシラクーサの劇場が上げられます。
ご覧のように、この劇場は、山/岩の斜面を利用し、全て堀削ってこの形状を残したのです。(毎年5月中旬~6月まで古代ギリシャ劇が上演される。)
次の写真(左下)は、同じ公園内にある、入り口が耳の形に似ている洞窟、「ディオニシオスの耳」(カラバッジョ命名)です。
この入り口部分は、高さ36メートルもあります。中は、真っ暗で、誰か一人が声を出すだけで、そのエコーが響きまくり、他何も聞こえなくなります。私は、奥まで行かずに、出てきてしまいました。

もう一つの見所は、私達が滞在した旧市街である、オルティージャ島です。ここは、アルゼンチンやキューバの旧市街を思わせる、雰囲気のある場所でした。リスボンで言ったら、アラファマだろうか? 古びているが、エレガントな建物、迷路のような石畳の小道・・・昔からここらで生活する人々の生活臭が漂う街でした。
右下の写真は、同エリアにある、「アレトゥーサの泉」。なんと海の真横にあるに関わらず、真水が湧き出、パピルスが自生する泉です。ギリシャ神話でのニンフ、アレトゥーサが河神アルフェイオスに見初められ、彼から逃げるために変えた姿だとされています。はたして、泉に茂るパピルスは、アレトゥーサに寄生するアルフェイオスなのだろうか?
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最後の滞在地は、シチリアで最も有名なリゾート地、タオルミーナです。多くの方は、映画「グラン・ブルー」を思い出すのではないでしょうか?
ここに来て、行かねばならないのが、山の頂上に築かれたギリシア劇場でしょう。ギリシア人が築いた劇場の中でも最も美しいとされているのが納得できます。規模は小さいのですが、なにせ観客席が山頂から斜面に作られているので、景色の素晴らしいこと!
イオニア海の青く澄んだ海を見渡せ、目の前の舞台の向こうには、シチリアの象徴であるエトナ山がそびえています。
(こちらも、夏には、古代ギリシア劇&世界音楽祭が行われる。)
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さて、楽しかった旅も、もう終わりです。
帰りは、メッシーナまで出て、そこからフェリー船で、本土のヴィラ・サンジョバンニ(Villa San Giovanni)へ渡ります。所要時間約20分です。ホント、あっと言う間でした。
しかし、そこからローマまで、長~いドライブが始まるのでした。
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by megimei | 2009-02-19 03:15 | ルシタニアを離れて
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