コーヒーの種類

あまり知られていないが、ポルトガルのコーヒーは、イタリアに並んで世界一だと言っても過言ではない。
植民地だった、ブラジル、アンゴラ、モザンビーク、カーボヴェルデ、サントメ&プリンシペ、ティモールからコーヒー豆を輸入し、ブレンドの基礎を早々と開発できていたからではないだろうか。

そのコーヒー(の入れ方)は様々で、名称もとてもユニーク!
いろいろ調べてみたので、ミクシィの仲間に報告します。

a0101008_0232023.jpga0101008_0234860.jpg有名なカフェ「A Brasileira」のシンボル。詩人ペソアの銅像。(左)
「A Brasileira」の入り口と店内。ほとんどの客は、銅像のペソアと同様、外にすわる。(右)

<ブラックコーヒー>
●ビカ→エスプレッソ。昔の文化人行き着けの、有名カフェ「A Brasileira」でこの名前が生まれた。
(ポルトガル人でも知っている人は少ないが)「Beba isto com acucar」の各頭文字をとったものである。
訳:「これは、砂糖を入れて飲むべし」。当時の人々にとって、コーヒーがいかに苦かったかを連想させる。
●シンバリーニョ→エスプレッソ。北、ポルトでの呼び方。当時のエスプレッソマシンの名称にちなんでいる。
●イタリアーナorビカ・クルト→(イタリア式/ショート・ビカ)二口くらいで飲み干せてしまえる量のエスプレッソ。
●ビカ/カフェ・シェイオ→(フル・ビカ)不通の量よりも多めに注がれているエスプレッソ。
●カリオカorビカ・フラーカ→(弱いビカ)普通に入れたエスプレッソに少量のお湯/水を加えて薄くしたもの。
あるいは、コーヒー(豆)を普通の半分にして入れたエスプレッソ。
●ビカ・ドゥプラ→(ダブル・ビカ)エスプレッソ二杯分。
●アバタナード→ティーカップに注がれる、薄いエスプレッソ。ドリップ式ではないが、日本のようにアメリカン(アメリカーノ)でも通じる。同単語 は、(古語)スペイン語で、down, depressionという意味があり、それが、コーヒーの強さを表す表現として、ポルトガルに入ってきたのだろう。
●ビカ/カフェ・コン・シェリーニョ→(bica/coffee with a little smell = ほのかな臭い付きビカ/カフェ)エスプレッソに、酒を注いだものだが、大体は、お酒は別のグラスに入れられてエスプレッソと一緒に出される。シェリーニョ とは、表現は可愛いが、ポルトガルの焼酎やブランデー等の強い酒を指す。なお、"little" smellなのに、実際注がれてくる酒の量
は、エスプレッソよりも多いのはなぜ?
●カフェ・デスカフェイナード→カフェインレスのエスプレッソ。

○おまけ○
更にリスボンでは、シャベナ・フリーア(冷たいカップ)/ シャベナ・ケンテ(暖かいカップ)と、コーヒーを注いでもらう
カップの状態を注文する場合がある。



<ミルク入りコーヒー>
●メイヤ・デ・レイテ→カフェオレ。ミルクとコーヒーがティーカップに半々はいってる。
●ガロート→エスプレッソカップに、少量のコーヒーをミルクで薄めたもの。ガロートは、少年を意味する。たぶん、ギャルソン(少年)が運んでくるドリンクってことで、この名称が付いたのではないか?
●ガラォン→グラスに、少量のコーヒーとたくさんのミルクが注がれている。ガラォン・クラーロ(薄いガラォン)、ガラォン・オスクーロ(濃いガラォン)をしっかりと聞いてくるカフェが多い。それによって、コーヒーとミルクの割合が変わってくる。
ガラォンも少年という意味。サイズが大きいので、上記のに対して、こちらを「オ・パーイ(お父さん)」と呼ぶ人もいるらしい。
●ピンガード→エスプレッソに、一滴程のミルクをたらしたもの。ピンガードは、(古語で)スカートのすそを指すらしく、本当に少ししか入れないミルクを表現しているのだと思う。
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○おまけ○
ミルク入りのコーヒーは、最近インスタントを使うカフェが増え続けている。エスプレッソコーヒーを使ってもらいたい場合は、注文するときに「(カフェ・デ・)マキナ」と言う。要するに、「機械(のコーヒー)」という事である。



さて、カフェで注文する時、こういうことになる。
「ビカを3つ。ひとつは、シェイオ、ひとつはデスカフェイナードで。それから、メイヤ・デ・レイテ1つ、ガラォンのクラーロとオスクーロ1つづつ。どれもマキナでお願いね。」
実際、ここまで細かいポルトガル人はいないのだが・・・。

a0101008_0241274.jpgグラスに注がれているのが、ガラォンです。
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by megimei | 2007-01-18 04:30 | ルシタニアを知る?
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